Innovator's Voice!

Innovation Nipponでは、さまざまな分野でICTを活用したイノベーションを推進する方々を取材し、イノベーションの現場からの声をお伝えしています。2015年は、特に地方に焦点をあてて3名の方にインタビューを実施しました。

北海道 公立はこだて未来大学

IT漁業による地方創生
~漁業者や地元中小企業とともに「仕事に溶け込む」ものを作る~

公立はこだて未来大学
システム情報科学部教授

和田 雅昭氏

「IT漁業による地方創生」は、漁業者が海の状態を常に把握し、変化があれば即時に対応していくために、養殖業にとって最も重要なデータである水温を計測し漁業者にリアルタイムで提供することから始まりました。現在は、水温だけではなく海流などさまざまな海洋環境の可視化や、ナマコの分布状況など水産資源量の可視化にも対象を広げています。そして、勘と経験による競争的な漁業に、情報と資源の共有による協調的な漁業を加えることで、持続可能性を高めることに貢献しています。近年は、海洋観測ブイのデータ形式や仕様をすべてオープンにするなど、地元IT企業と連携し、各地のIT漁業で活用できるようにすることで、地方創生につなげることも目指しています。

※地域情報化大賞2015 大賞/総務大臣賞 受賞事例

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